最近手放すことと手に入れることが、
同時におこる。
例えば
振り向いて欲しい人に対して、
執着を手放すと同時に振り向かれたりだとか。
心の芯から強く求めることと執着を手放す事は矛盾しない。
僕は美大の卒業なので学生時代は当たり前のように
「俺は将来アートで生きていく」と漠然と思っていた。
漠然としたアーティストに対する憧れはあるものの、
思いとはうらはらに身体は動かず、
たいしたチャレンジも出来ないまま
尊大なプライドだけを抱えて
ゆるゆるとフェードアウト。
今思えばあの時の自分は
自分が自分の魂を賭けて表現したいものではなくて
「〜さんみたいなアーティストになりたい」としか思ってなかった。
そしてその人に対するコンプレックスやトラウマを自らの中で勝手に生み出して身動きが取れなくなったまま大学を卒業。
卒業すれば何かが自由になるだろうと、
また漠然と思っていた。
そしてそうこうしているうちに
整体と出会い能力が開花、
アートからは離れていくかに見えた。
しかし面白いことに整体が僕を新たなアートフィールドへと導いてくれた。
単にダンスのような肉体表現だけに縛られない
ボディを媒介にした新しいアートの世界。
(それは踊りであったり、絵であったり、音楽であったり、食であったり、
瞑想であったり、整体であったりする)
田中 誠司さんと出会ったのも整体をやっていたから。
彼の舞踏の稽古に通い始める。
そのおかげで
またしても整体のツテで和歌山のバレリーナさんから、
クラシックバレエの舞台で一緒にコラボレーションして欲しいという話が来た。
そして最近では川崎 治美さんと出会って麻墨点描曼荼羅を描き始める。
そして先ほど、TwitterのTLを眺めていたら
「さとし君の描いた曼荼羅がどうしても欲しいのだけどさすがに無理だろうな」
とつぶやいてくれている人を見つけた。
もういつしか、
絵で生きていきたいという
最後の最後まで
手放せずにいた執着は
完全に手放されていたのに、、
とても救われた気持ちになった。
【既存のアートマーケットに縛られない
身体と芸術を巡る新しい芸術世界の開拓に向けて】
これからは
麻墨点描曼荼羅の販売をスタートしていきたいと思います。
まだモノは出来ていないですがw
これから大小色々と描いていきます!!
不要なしがらみや執着を手放し、
自分の魂の求めるもののみで立ち上がる人の凛とした立ち姿
今、人々が芸術に求めているものは
そんなシンプルな
精神のあり方かもしれません。
皆様よろしくお願いしますm(_ _)m