身体復興



よく「〜に目覚める」という言い方をする。
「音楽に目覚める」とか、「料理に目覚める」とか、

〜僕達の身体にはまだまだ沢山の眠っている箇所がある〜

そのことに、一体どれだけの希望が詰まっていることだろう。


眠れる身体
生まれ変わるその時を
つちの中で今か今かと
待ち侘びている

目覚める身体
根を大地に縦横無尽に張り巡らせ
太陽の方角へ
ひたすらにまっすぐに
求める方へと
まっすぐに
突き進む

誰かの決めたまっすぐではなく
あなただけが感じるまっすぐが
あなたが一生かかって追い求め続ける
あなただけの誇り高いまっすぐなのだ

展開された身体
あなたは
山であり
川であり
火であり
水である
花であり
木であり
風であり
雲である

復興する身体
僕達が戦争で失ったものは
家や、文化や、食料や、多くの友人や

それから私たちは
私たち自身の身体を失った
否眠らさせられたのだ

大麦を小麦に変え
種の出来ないお米を世界中にばら撒き
僕らを馬鹿にしようと必死な人達の話を
先日、田植えで教わった

静かなる革命
もうそろそろ
僕らの精神や身体が
本当はどうありたいのか
本当はどうしたいのか

世界に示しても良い頃ではないか
何世代にもわたって眠らさせられている
我々の身体を
そろそろ解き放っても良い頃ではないか

誰も傷つけない革命

あなたの
あなたによる
あなたのための
革命

もうすでに始まった